世界のロケット情報
ここでは、世界のロケットの紹介、開発の歴史、ロケット打ち上げ場などを紹介します。
開発の歴史
ロケットの開発の歴史、それ即ち、アメリカとソ連の「冷戦」の歴史でもあります。
そもそも、世界初のロケットをひもとけば、まるでロケット花火のような仕組みと形でしたが、それはちゃんとした立派な兵器として、あらゆる歴史物語に登場しています。
そして、第二次世界大戦、ナチス・ドイツによって生み出されたV-2号ロケットは、アメリカ本土に届くミサイルとして生み出されました。
ついぞ使われるのことのなかった V-2 号ロケットですが、終戦とともに、その組み立て部品と技術者は、アメリカとソ連に渡り、その技術力を元にして、戦争の舞台を宇宙へとシフトさせました。
つまりは、アメリカとソ連の宇宙競争とは、国の権威を示す行動だけでなく、制海権、制空権に続き、今度は「制宙権」を支配する競争と化していたのです。
結局、幸いにして、宇宙でのドンパチは実現することのないものとなりましたが、それはスパイ衛星やキラー衛星が静かに眠る「情報戦」と変化していっただけでした。
しかし、そんな中でも、技術者たちの気持ちはひとつだったに違いありません。
国の考えとはまったく無縁の、純粋な探求心。
彼らの気持ちがそうさせたのでしょうか、冷戦の時代も終わる頃には、GPS 衛星や、新物質の研究と模索など、生活に密着した「宇宙の平和利用」が発達していきました。
アメリカとロシアの宇宙船が宇宙空間でドッキングを行ったり、協力して国際宇宙ステーションの建設にあたるというニュースは、関係者にとってみれば、それ以上の意味を含むものだったに違いありません。
そして、我らが日本も、技術力の提供などで、とうとう、世界的にも定評があるところにまでいきました。
もちろん、国産ロケットの打ち上げにも成功し、今では、日本から宇宙パイロットとして参加することも珍しくなくなりました。
今でも、国の都合で宇宙を目指すことはきっとあるでしょうが、現代の宇宙には、少しだけ、子供の頃に思い浮かべた、夢と希望が戻っているに違いありません。
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主な世界のロケット打ち上げ場
興味深い世界のロケット打ち上げ場をピックアップします。
東部宇宙ミサイルセンター(アメリカ)
米国フロリダ州メリット島にある米国最大の射場、それが東部宇宙・ミサイルセンターです。
NASAケネディ宇宙センターと、ケープ・カナベラル空軍基地があり、管理・運営はアメリカ航空宇宙局(NASA)とアメリカ空軍が行っています。
主要打ち上げロケットとしては、ケネディ宇宙センターからはスペースシャトル、ケープ・カナベラル空軍基地からはデルタ、アトラス、タイタンなどの無人ロケットの打ち上げが行われています。
軍事衛星、NASAの探査機が打ち上げられていて、日本の商用衛星もここから打ち上げられたことがあります。
ちなみに、西部宇宙ミサイルセンターも存在し、こちらは、米国カリフォルニア州南部サンタバーバラ軍にある空軍の打ち上げ射場です。
管理・運営は、アメリカ航空宇宙局(NASA)とアメリカ空軍が行っています。
主要な打ち上げロケットとしては、スカウト、デルタ、アトラス、タイタン、ペガサス、トーラスなどです。
現在は、空軍宇宙軍団第14航空軍の司令部が置かれており、大陸間弾道ミサイルの試射や人工衛星の打ち上げが行われています。
プレセツク射場(ロシア)
1957年、アルハンゲリスク州の南に設立された打ち上げ場です。
1990年代初頭までは、世界で最も打ち上げ回数の多い打ち上げ場だったプレセツクは、ロシア国防省宇宙軍の管轄下にあります。
プレセツクは、元々弾道ミサイルの試験場で、1966年から軍事衛星の打ち上げが始まると、北部宇宙基地と呼ばれるようになりました。
施設内には、飛行場や、打ち上げ追跡センター、そしてヨーロッパでは最大規模の酸素液化工場が併設されています。
これまでに打ち上げたロケットは、ヴォストーク、ソユーズ、コスモス、モルニヤ、チクロン、プロトン、ゼニットが、あります。
バイコヌール射場(ロシア)
アメリカ、ケープ・カナベラル空軍基地と並ぶ世界最大基地の発射場がバイコヌール射場です。
1955年に建設が開始され、1957年10月4日に人類初の人工衛星スプートニクを打ち上げた歴史的な発射場です。
そして、人類最初の宇宙飛行となった1961年のガガーリンの打ち上げがされた場所でもあります。
以来、ここから宇宙飛行士が打ち上げられ、国際宇宙ステーションに搭乗する宇宙飛行士や、各種モジュールも打ち上げられています。
2005年末までの衛星等打ち上げ回数は、1199回で世界最多となっています。
酒泉宇宙センター(中国)
当初、中国人民解放軍の弾道ミサイル実験場として建設された酒泉宇宙センターは、中国では、最も歴史のある打ち上げ射場です。
これまでに打ち上げたロケットは、長征1型、長征1D型、長征2C型、長征2D型、長征2F、FB-1 などがあります。